HIV感染症

ナース

性病の中で、不治の病として知られているのがHIV感染症です。
HIV感染症により、免疫機能が破壊されていくと、エイズになります。HIV感染症を引き起こすウイルスがエイズウイルスです。
・HIV
HIVとは、エイズウイルスのことをいい、正式には「ヒト免疫不全ウイルス」と呼ばれます。
文字通り、ヒトに感染することで、免疫力を低下させていくウイルスです。
発見当時は、治療法が全くなく、免疫低下が進行し、多くの病気を併発させ、感染も拡大していきました。
現在では、治療により、進行を遅らせることが可能になっています。
治療せずにいると、免疫機能が低下し、菌やウイルスによる影響を受け易くなります。
進行が進み、エイズ指標疾患にあてはまるようになると、エイズになります。そのため、早期発見が治療の鍵です。不安に思った際は、検査を早めに受ける必要があります。

・エイズ
エイズは、長い間多くの偏見や誤解にさらされてきました。
空気で感染する、触れるだけで感染するという間違った認識がありました。
現在では、エイズの感染の仕組みが一般に認知されるようになってきています。
感染原因として、血液、精液、膣分泌液、母乳などの体液が、口や尿道、ペニス、膣、直腸などの粘膜や傷口に接触することが原因です。
そのため、感染経路としては、性行為による感染、血液による感染、母子感染などがあります。
エイズは、潜伏期間があることから、最近では、献血による感染が問題となることがあります。
感染しないためには、あらかじめ専門家によるアドバイスをもらう必要もあります。不特定の人と性的な関係を持ったことのある人は、特にあらかじめ検査を受けるようにする必要があります。
・性行為による感染
性行為による感染では、セックスの他に、アナルセックス、オーラルセックスなどでも感染します。
そのため、体液が粘膜に触れないようにすることが必要になります。
コンドームの利用などにより、感染を防ぐことができます。

・血液感染
輸血の他、ドラッグの「まわし打ち」によって感染することが多くあります。
医療関係者の責任が問われることも多く、感染を防ぐことが難しい面もあります。HIVウイルスの潜伏期間により、血液検査を通り抜けることもあるためです。そのため、より精度の高い検査の仕組みも必要とされています。

・母子感染
妊娠した際には、産婦人科で妊婦健診を受診し、HIV検査を受けることで未然に防ぐことが可能です。
母親が感染していても、妊娠中の治療により、子どもへの感染を防ぐことができるようになっています。